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IIJmio海外トラベルSIMをヨーロッパで使ってきた [スマホ・タブレット]

Posted on 07 November, 2016

海外での通信手段の確保」でも書いたように、海外に行ったときの通信手段の確保にはいくつかの選択肢があり、どれが自分にとって最適なのか悩むところです。今回、IIJの「IIJmio海外トラベルSIM」というSIMを購入し、実際にヨーロッパで使ってきたので、その感想をちょっとだけ書き残しておきます。

まず、IIJmio海外トラベルSIMについてです。公式ホームページは こちら です。「海外での通信手段の確保」でも書いたように、他にも日本で買えて海外で広く使えるSIMはいくつか発売されています。それらと比較した感じではIIJmio海外トラベルSIMには以下のような特徴があります。

・使える国/地域で均一の料金
これはお得かどうかは別にして、非常にシンプルです。他の会社の海外SIMは、国/地域ごとに区分されており(ゾーンなどと呼ばれている)その区分によって料金が違っています。これにより、A国に行くならX社のSIMが通信料が安いけど、B国に行くならY社のSIMの方が安い、などということが起こりかねません。その点、IIJmio海外トラベルSIMはすべての国/地域で同じ料金なので分かりやすいです。実際に今回行った国ではIIJmio海外トラベルSIMではなく別の会社の方が安かったです。毎回同じ国/地域に行くよ、という人なら、その国/地域で一番安いSIMを選んだ方がいいと思います。このような人は、恐らく仕事の関係で同じ場所に頻繁に出張するような人ではないでしょうか。一方、一般の旅行者は、前回あっち行ったから今回はこっちに行こう、などと行き先が変わるものです。前回の旅行でお得だと思って買ったSIMが、今回の目的地ではとっても高かった、なんてことになるかもしれません。今回は、この分かりやすい料金体系をメリットと捉え、IIJmio海外トラベルSIMにしました。

・チャージごとに通話機能の有無が選べる
海外SIMに限らず、一般にSIMは購入時にSMSの有無 あるいは 通話機能の有無をあらかじめ選択することが多いですが、IIJmio海外トラベルSIMではチャージするときにそれらの有無が選べます。前回の旅行ではデータ通信のみで、今回の旅行では通話あり、などと選べるのでとても汎用性があるなあと思いました。

では、実際に使った感じを書いてみます。

・SIMの購入
まず、SIMの購入ですが、これは家電量販店で売っているのでそこで買いました。パッケージの価格は税抜3,000円です。まあSIMの値段としては普通ですね。この値段はSIMそのものの値段なので、この時点では一切チャージされていません。SIMは、標準/micro/nanoの3サイズにすべて対応したもので、自分の端末に応じたサイズに取り外すタイプです。

・利用申し込み、登録
SIMを購入したら、次に行うのは利用申し込みです。自分は国内用のIIJmioのユーザーなのですでにIIJmioの会員IDを持っています。この場合には、自分の会員IDとIIJmio海外トラベルSIMを紐づける感じで登録を行います。

・接続テスト
登録が完了したら、APNを設定した上でテスト通信が行えます。APNの設定とテスト通信に関しては こちら に詳しく書かれています。この通信が成功すれば、SIMがその端末でちゃんと使えるということが分かります。

・初回チャージ
SIMを買って登録しただけではチャージされていないので、海外に行く前に初回のチャージをします。IIJmio海外トラベルSIMでは、この初回のチャージを「スタートパックの購入」と呼んでいます。要するに単なるチャージなんですが、「スタートパックの購入」などと言われると、何か特別な処理なのかと思ってしまいます。この名称は好きではなかったですね。
チャージはIIJmioの会員ページにログインして行います。この時に音声通話の有無が選べます。データ通信のみなら500MBで3,850円、音声通話ありならデータ量が500MB、通話30分、SMSが25通までで4,600円です。自分の場合には通話はほとんど必要ないことと、日本でのSIMで国際電話での通話が可能なのでデータ通信のみにしました。現地でデータ容量が足りなくなれば追加でチャージします。初回チャージではなく、リチャージのときの画面ですが、サイトからそれぞれの価格での違いを下に転載しておきます。

Image1.jpg

データ通信だけを比べると、
・800円で100MBまで、有効期間1日
・3,850円で500MBまで、有効期間2週間
の2パターンしかありません。

7,000円ぐらいで1GBのオプションもあるといいかなとは思いますが、シンプルなのがこのSIMの取柄でもあるのでここは良しとしておきましょう。

では、実際に使ってみた感じです。今回使ってみた地域を下に書きます。
・ロンドン(フライト乗り継ぎでヒースロー空港内のみ)
・ポルトガル(リスボン、シントラ、ロカ岬、ポルト、コインブラ、その他移動中の都市)
・北スペイン(サンチャゴ・デ・コンポステーラ)
・パリ(フライト乗り継ぎでシャルル・ド・ゴール空港内のみ)

上記のすべての場所で大きな問題なくデータ通信できました。時々電波を探すときもありましたが、さほど長い間圏外ということはなかったです。ユーラシア大陸最西端のロカ岬の先っぽでもちゃんと通信できました。このSIMは4G(LTE)には対応していないのですべて3Gでの通信です。日ごろの国内での4G通信に慣れていると「遅いなあ」とは思いますが、重たい通信を行う頻度が減るのでイライラするほどではありませんでした。メール、SNS(TwitterやFacebook)、Google Mapなどがメインでしたが、普通に使えました。
今回は、端末を2台持っていき、もう1台の端末にはフランスOrangeのSIMを挿してローミングしていました。OrangeのSIMは4G対応しているので4Gの電波が飛んでいれば4Gでの通信が可能です。ですが、こちらのSIMでも4Gが拾えずに3Gで繋がることが多々ありました。4Gを掴んでも安定せず、4Gと3Gを行ったり来たりするようなときもあり、そのような場合には3Gのみに設定を変えた方が安定したこともありました。
日本国内にいると4G通信は普通ですが、海外では限られた国の大きな都市部しか安定した4G通信できなかったりするので3Gのみの対応SIMでも大きな障害にはならない感じがします。

最後に、自分として良かった点と今後改善して欲しい点です。

良かった点:
・国/地域によらず価格が一律であり分かりやすい
・通話の有無がチャージごとに選べること
・サービス対象の国/地域は自分の行き先としては十分で問題ない

今後改善して欲しい点:
・100MBと500MB以外のオプションも欲しい
・データ残量の確認やリチャージが簡単にできるスマホアプリが欲しい

こんな感じです。全体的に満足できる状況でした。SIM自体は1年間有効なので次に海外に行くときにも継続して使おうと思っています。


Orange(フランス)のプリペイドSIMを日本でチャージする [スマホ・タブレット]

Posted on 10 November 2015

以前の記事 「パリでプリペイドSIMを買ってみた(そしてマルタでも使ってみた)」 に書きましたが、 今年の春にパリでOrangeのプリペイドSIMを買いました。この時に買ったSIMはOrange Holidayというもので、詳しくはOrangeのサイトをご覧ください。Orangeは基本的にフランス語のページなのですが、Orange Holidayには英語のページ(こちら)もあります。

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このSIMは、フランスおよびマルタで無事に使えたのですが、今回はそのSIMを日本からチャージしようというものです。Orange Holidayにチャージされている分はすでに有効期間が経過していて残高も無効になっていますが、SIMそのものは6ヶ月間有効なのでまだ使えます。これを使ってみようということです。

なぜこのSIMを日本からチャージしようとしたかというと、先日ヨーロッパに行く機会があったのですがスケジュール上現地のプリペイドSIMを調達する時間的余裕はなさそうでした。日本でモバイルWiFiルーターをレンタルしていこうと思ったのですが、できることならスマホに有効なSIMを挿しておきたいと思い、このOrange Holidayを思い出しました。SIM自体はまだ有効なので、チャージさえできれば使えるはずです。Orangeはフランスのキャリアなのでパリにいれば街中でTop-Up用のカードが手に入ります。ですが日本では入手できません。なんとか日本からネットでチャージできればいいのですが。
話は違いますが、オーストラリアのキャリアであるOptusのプリペイドSIMは日本でもネットでチャージができるので便利です。

◆ OrangeのサイトでTop-Upできるか・・・

ネットでチャージしたいので、Orangeのサイトに行ってみます。最初に言っておきますが、この方法ではチャージに失敗しています。まあ、何をやってみたかという記録の意味も込めて残しておきましょう。
このサイト、基本的にフランス語なので敷居が高いんですよね。ブラウザの翻訳機能を利用して頑張ります。フランス語→日本語に翻訳させると誤訳が多くて危険なので、フランス語→英語をメインにします。
OrangeのサイトでのプリペイドSIMのチャージページは こちら のようです。recharger en ligneと書かれているところ、英語に翻訳させるとRecharge Onlineとなりました。そこに電話番号を入力する欄があるのでOrange SIMの電話番号を入れて先に進みます。下のような画面が表示されます。

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分からんので英語に翻訳かけます。

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今回選ぶべきなのは、一番右端のInternationalです。フランス国内で使うのであればこれ以外のものでもいいのですが、今回はOrange Holidayにチャージしてフランス以外のEU圏でローミング使用するので、これを選びます。すると、さらに選択肢の画面になります。

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やはり英語にします。

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一番右にOrange Holidayがあります。 この画面ではMobile Internetの欄に「500MB of mobile internet in France」とあります。Orange Holidayを最初に買ったときには 20ユーロで1GBの通信が可能でしたが、追加チャージ分は20ユーロで500MBなんですね。ケチ! あと、「in Frace」という表記が気になります。前回マルタで使えたようにフランス外のヨーロッパで使えないと意味をなさないのですが・・・。まあ、試してみようと思い先に進みます。クレジットカードの情報入力などの画面を経て、最後の画面まで行きましたが、結局エラーメッセージが表示されてチャージできませんでした。

以前、このOrangeのサイトに来てみた時には、サイトからのチャージにはフランス国内で発行されたクレジットカードが必要と書かれていました。今回はその表記が見当たらなかったので大丈夫だと思ったのですが、それが原因で弾かれたのかもしれません。また次に機会があって気が向けば挑戦してみますかね。

◆ Top-Up用のカードをネットで買えるか・・・

Orangeのサイトでのチャージに失敗したので、別の方法を探し出さなければならなくなりました。フランス国内だったらTop-Up用の番号が書かれたカードが買えるので、もしかしてそれがネットで買えないかと思い探してみます。最初に思い当たったのはAmazonフランスです。

先に書いておきますが、この方法も玉砕しました(笑)。
Amazon.frのサイトに行って検索してみたら、Top-Up用カードではなくOrange Holidayそのものがありました。

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翻訳させたのがこちら。

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Top-Up用ではない点には妥協するにしても、日本への発送に対応していません。ダメでした。

次に思い当たったのがExpansysです。通常Expansysでグローバル版のスマートフォンなどを買う場合には、日本語に対応している香港のサイトにアクセスしますが、確かExpansysにはフランスにもサイトがあったという記憶がありました。行ってみましょう。ちなみに、Expansys.jpで検索してみましたが、ヒットしませんでした。

Expansys.frで検索してみると、ヒットしました。こちらもTop-Up用カードではなくOrange Holidayそのものでしたが。

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ただ、このページの下の方に書かれていた説明文が気になりました。

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説明文の中に、
「Vous n'avez plus de crédit ? Rechargez en ligne sur Orange Top-Up : https://topup.orange.com/
とあります。英語に翻訳させると、
「You do not have credit? Recharge online on Orange Top-Up: https://topup.orange.com/
です。
ってことは、このサイトに行くとチャージできるかも。Amazon.frは日本に送れないしExpansys.frもダメとはこのページに書かれてないけどダメかもしれない。もし買えても海外通販だと日数もかかるし、新規にSIMを買うとアクティベートも必要で厄介なことになる可能性もある。ここはカードをネット通販で買うのはやめて、このサイトに行ってみましょう。

https://topup.orange.com/ でチャージ(Top-Up)できるか・・・ 

これが、最終的にチャージできた方法になります。
さっそく、topup.orange.comに行ってみましたが、ここで問題が発生しました。自分のPC環境のIEとChromeでアクセスできないんです。この2つのブラウザでサイトに行くと、

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という表示が出てアクセスできません。ブラウザがサイトにアクセスするリクエストコードの詳細に立ち入る気は今はないので、自分の環境で唯一アクセスできたFireFoxで作業します。

サイトにアクセスすると、こんな画面です。

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チャージする電話番号の入力欄があるので、まずはフランスの国番号を選択。

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続いて電話番号を入力してNextをクリック。以下のような画面が表示されました。

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このSIMにこのサイトでチャージできる選択肢はOrange Holidayのみのようです。今回は「500MB data in Europe」と記載されています。チャージできればフランスだけでなくヨーロッパ各国でデータローミングできそうです。後は、画面の指示に従ってユーザー情報と支払い情報などの支払い方法を入力していけばOKでした。

完了してしばらくすると、登録したメールアドレス宛てに以下のようなメールが届きました。

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このメールを見たとき、「Under Reviewか。最終的に『チャージに失敗しました』っていうオチじゃないといいけど・・・」と気になりましたが、「作業が完了したらSMSを送るよ~ん」と書かれているので、スマートフォンにはOrangeのSIMを挿したまま待ちます。その後しば~らくしてからスマートフォンに以下のようなSMSが届きました。

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なんとかチャージできたみたな感じです。

◆ 実際にドイツ、オーストリア、フィンランドで使ってみた 

チャージできたようなのですが、実際に希望する現地で使えるかどうかは日本では確かめる術がありません。最終的にうまくいったのかどうかの判断は現地に着くまでおあずけとなりました。

今回の滞在国はドイツとオーストリアです。復路の乗り継ぎでヘルシンキにも寄ります。この3ヶ国で使ってみたところ、問題なく使うことができました。最初、うまく電波を拾ってくれなくて、しばらく使えなかったので「やはりダメだったのか・・・」と半ば諦めていましたが、少ししてネット通信できるようになりました。もちろん、通信速度や電波の強弱は地域と現地の通信会社の状況によって変わりますが、重たい接続をしなければ概ね問題ない範囲でした。メールの送受信、SNSへの書き込みや写真のアップロード、Googleマップの参照などは行うことができました。

ちなみに、最初にOrange Holidayを使ったときと同じように、通信残量が最初の半分になった時点で以下のようなSMSが届きました。

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このSIMは、フランスだけでなくヨーロッパの各国で使うことができるSIMなので、とても便利だと思います。年に2~3回ヨーロッパの国に行くようなビジネスマンには向いていますね。

この記事を書いている時点ですでに残高は期限切れになってしまっていますが、SIMそのものは改めて半年程度有効になりました。

アカウント登録してあるOrangeのサイトにログインしてみたら、 

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と表示されました。何となく分かりますが、いちおう英語に翻訳させましょう。

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え~っと・・・、来年の5月12日まではSIMは有効みたいですね。来年の早い時期に仕事でヨーロッパに行くことになりそうなので、もしSIM自体が期限切れになっていない時期なら、またTop-Upして使ってみようと思います。SIM自体の有効期間が6ヶ月とかではなくて、せめて1年だったらいいのになと思います。

あと、SIMのTop-Upとは関係ないですが、機械翻訳機能が向上してホントに助かるようになりましたね。Orangeのようにフランス語のページしかなくてもブラウザの翻訳機能使えば何とかなるし。Orangeの場合、時々フランス語のSMSも送ってくるんですが、そんな時にはメッセージ全部をコピーしてスマートフォンのGoogle翻訳アプリに張り付ければ英語にしてくれます。便利、便利。いつも助けてもらってます。日本語に訳させると支離滅裂になったり誤訳したりすることも多いですが、英語ならまだ正確性が高いですから。


パリでプリペイドSIMを買ってみた(そしてマルタでも使ってみた) [スマホ・タブレット]

Posted on 23 May 2015

以前は海外での通信手段を確保するために、WiFiのルーターをレンタルして持って行っていました(さらに昔は成田でケータイそのものを借りてたなあ・・・遠い目)。最近でもレンタルのWiFiはほぼ毎回借りていきますが、それに加えて現地キャリアのプリペイドSIMを買って使用することも始めています。レンタルのWiFiルーターと比較した場合のプリペイドSIMの利点は、以下のような感じでしょうか。

1. トータルコストが安くすむ
2. WiFiルーターのバッテリー残量を気にしなくてよいので、ルーターの電源をこまめにON/OFFしなくてよい
3. 現地の電話番号が取得できる場合がある

ルーターのバッテリーはどうしても丸一日保たないので、使う時に電源入れて使い終われば消して。これって面倒なんです。現地の電話番号が取得できるのも役に立つケースもあるかもしれないし・・・(ないって?)

今までに海外でプリペイドSIMを購入して使ったのは、オーストラリアだけです。今回は、欧州に行く機会があったので、フランス(パリ)でプリペイドSIMの購入にトライしてみました。実は念のためにWiFiも借りて行ったんですけど。

キャリア選定と事前調査
フランスにもキャリアはいくつかありますが、以前から聞いたことがあるということでOrangeを候補にしてまずは事前の下調べです。どんなプランがあって、料金はいくらで、どこでSIMが入手できるか・・・などの情報を仕入れていきます。
Orange の場合、この事前調査で結構苦労しました。事前調査は基本的にキャリアのサイトを見に行って行います。Orange のサイトは http://boutique.orange.fr/mobile/recharges-mobicarte あたりなのですが、アクセスすれば分かるように、当然フランス語です。しかも、英語のページはなさそうです。ところどころ分かるのですが、細かい点までは分かりません。ブラウザの翻訳機能を使って英語に自動翻訳してみましたが、どうもところどころ誤訳がありどこが正しいのか判断できず信用できません。

余談ですが、フランス語などのページを翻訳機能を使って翻訳する場合、いきなり日本語にするとかなり支離滅裂になるケースがあります。そのような場合には英語にした方がマシな場合が多いです。例えばフランス語の場合、フランス語と日本語では文法が完全に違うので翻訳ミスが目立ちますが、英語では比較的文法や単語が近いのでミスが減ります。英語にしたり日本語にしたりを繰り返して比較して確認しながら進むといいと思います。今回はフランス語→英語でもダメでしたが。

日本語の他のサイトを探して参考にしながら見ていくと、「mobicarte」というやつか「Orange holiday」というやつになりそうなことは何となく分かりました。

mobicarteのページはこちらになります。
http://boutique.orange.fr/mobile/carte-prepayee-mobicarte
SIMを買って、それとは別にチャージする形式のようです。チャージの情報はこちら。
http://boutique.orange.fr/mobile/recharges-mobicarte#internetMobile
・SIM自体が 3.90ユーロ
・5ユーロのチャージが付くと書いてあるので、おそらくSIMと一緒に5ユーロとられる?
・チャージは500MB、2週間有効で10ユーロ
こんな感じでしょうか。

一方の、Orange holidayのページはこちらになります。
http://boutique.orange.fr/mobile/carte-prepayee-orange-holiday
Orange holidayのページにいくと分かるのですが、ページ中にイギリス国旗のユニオンジャックのマークがあります! 英語のページがここだけあるんです。英語のページはこちら。
http://boutique.orange.fr/mobile/carte-prepayee-orange-holiday-eng
このSIMでできることは、

・A SIM card with a French phone number 120 min + 1000 texts
 → フランスの電話番号がもらえて、120分の通話を1000通のテキストメッセージができる。
・international calls and texts from Europe
 → 欧州からの国際電話とテキストメッセージができる。
・1 GB of mobile data valid in Europe
 → 欧州内で1GBまでのデータ通信ができる。
・Orange Wifi free & unlimited
 → Orange のWiFiが無料・無制限で利用できる。

って感じでしょうか。これで値段が39.99ユーロです。仮にmobicarteに1GB分チャージすると、そちらの方が安い感じですね。Orange holidayのメリットは、電話番号が付いて電話できることと、フランス外の欧州の国で使える点でしょうか。

あとはよく分からないので「現地でなるようになれ!」という感じで出発しました。

どこで買えるのか
他のサイトを色々参考にさせてもらいましたが、結論としては街中のショップを探してそこに行く、ことになりそうです。国際空港だと空港の中にショップが出ているのではないかと期待したのですが、パリのシャルル・ド・ゴール空港にOrangeの店舗はなさそうでした。ネット情報によると、空港のキオスクのようなお店で買えるSIMもあるみたいなのですが、こちらはOrangeではないし、調べてもよく分からなかったのでパスすることに。
オーストラリアではシドニーの空港にはOptusとVodafoneのショップがあったし、空港内にSIMの自動販売機もありました。メルボルンにも確か空港内にショップがあった記憶があります。とても小さなケアンズの空港でさえカフェでOptusのSIMを買えたので、それに比べればOrangeは敷居が高いです。
街中のショップに行くのであれば、ホテルにチェックインしてから地図を片手に歩くしかないですね。

パリでショップを探して購入する
パリに着いてからOrangeのショップを探しに歩き出しました。大通りに面した場所に店舗があるので、近くまでいければ探し出すことができました。
捜し歩いている途中にスタバがあったので、恒例のスタバ撮り。

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Orangeのお店は、外から見るとこんな感じです。

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テーマカラーのオレンジ色をしています。

最初に、ホテルから最も近い店舗に行ったのですが、ここでショップの店員さんに「プリペイドSIMが欲しいんですが」といったら、Orange holidayを勧められました。まあ、これでも良かったんですがmobicarteの方が安いしなあ・・・と思い、スマホでサイトのページを見せて「これはありますか」と聞いたら「ない」と言われ、近くの別の店舗を紹介してくれて、そこに行くように言われました。
後で指摘されて気付いたんですが、この店舗でミスをしてしまいました。スマホの画面で見せたのは
http://boutique.orange.fr/mobile/recharges-mobicarte#internetMobile
のページでした。これって最初に買うSIMではなく、チャージ用のものでした。欲しいものとは別のものを見せてしまいました。

その時にはそんなことに気付かずに、 近くの別の店舗へ。こちらの店舗が上の画像ですが、こっちの方が大きな店舗でした。ショップに入ると、契約用のPC端末が3~4台並んでいます。どの端末も店員さんとお客さんがいて何やらやっているので、しばらく店の中をうろうろ。何か欲しいものの説明に使えるパンフレットのようなものがないかと探してみました。壁に大きくOrange holidayのポスターが貼られていましたが、それ以外には言葉の壁を乗り越える助けになりそうな資料は探せず・・・。
しばらくうろうろしていたら、若い男性の店員さんが声をかけてくれました。「プリペイドのSIMが欲しいんですけど」と言うと「それならこれだよ」とOrange holidayのポスターを指差します。ここでもOrange holidayなのね、と思い、先ほどのお店と同様にスマホの画面を見せて「これはないんですか」と聞いてみます。「それって追加チャージ用だから、SIMそのものを持っていないと意味ないよ」と。「ガーン!」そんなことに気付いていなかったので、ちょっと頭がごちゃごちゃに。頑張って立て直して、「Orange holiday以外のSIMってないですか」というと、「ない」との返事。mobicarteが置いていなかったのか、ボクの言いたいことが伝わらなかったのか分かりませんが(きっと後者)、ここはOrange holidayを買うか撤収して出直すしかなさそうです。

実は、パリに着いた数日後に、マルタ共和国に数日行く予定でした。マルタではまた別のSIMを買おうかなあとも思っていたのですが、Orange holidayであればマルタでも使えそうなことは既に分かっていました。Orange holidayだと1GBのデータ通信でmobicarteより10ユーロほど高くなりそうでしたが、マルタで別にSIMを買うことを考慮すると、かえって安くなります。そこで今回はOrange holidayを購入することにしました。念のために、「これってマルタでも使えますよね?」と聞くと「大丈夫」とのこと。それならと思い、「nanoSIMサイズはありますか」と確認した上でOrange holidayを購入。
ここまでの店員さんとのやりとりは全部英語です。英語の話せない店員さんもいると事前にネットで調べたときには書かれていたのですが、このお兄さんはOKでした。ただし、「マルタ」の発音だけは全然通じませんでしたねえ。「マルタ」ではなく、「モォゥタ」って感じの発音でした。

さて、買うことは決定したので、契約やら設定やらです。プリペイドSIMの契約には、身分証明としてのパスポートが必要です。オーストラリアでSIM購入した際には現地の滞在先住所も必要で、宿泊予定のホテルの住所を提示しましたが、パリでは滞在先住所は聞かれませんでした。でも聞かれてもいいようにホテルの住所は用意していきましょう。口頭で言うのは大変なので、印刷して持っていく方がいいです。
購入者情報をPCに入力完了し、次はスマホの設定です。APNの設定は店員さんが全部やってくれました。端末は日本語設定のまま渡したんですが、最初はうまくいかず、言語設定をフランス語に変更してやってもらいました。APN設定後、開通用の番号にかけてSMSの返信を待つのですが、そこまでちゃんとやってくれました。

ちゃんと開通すると、以下のようなテキストメッセージが端末に届きます。

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やっぱりフランス語かい! 電話番号以外、よくわからんぞ! と思ったら、後で確認したら英語もきてました。

07.jpg

最後に、SIMの台紙やら小さな説明書やら契約内容の書類やらをくれて、SIM購入はいちおう無事に完了しました。
SIMの台紙と小さな説明書はこちら。

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1つのSIMカードで、標準とmicroとnanoの3つすべてのサイズに対応していますね。小冊子は簡単な説明が、フランス語・英語・スペイン語・ポルトガル語・アラビア語・中国語で書かれています。残念ながら日本語のページはありません。内容はとっても簡単なもので、英語のページがこちら。

04.jpg

05.jpg

末尾には、規約のようなものが数ページに渡って書かれていますが、これはすべてフランス語です。

パリ市内で使った感じ
体感速度は日本でLET掴んでいるよりも遅いです。ほとんど3Gでしかつながっていなかったように記憶しています。でもまあ、動画とか見るわけではないので使用上はさして問題ありませんでした。
ボクの端末はSONY Xperia Z3のグローバル版なのでテザリングもできます。さすがにテザリングしてWindowsPCをつなぐと、遅さにちょっとイライラします。ホテルのWiFiが使えたので、PCはそちらで主に使っていました。

マルタに移動 ・・・ はたしてOrangeのSIMは使えるか
パリからマルタに移動しました。当初はマルタでもSIMをゲットする予定でした。事前に調べた情報だとマルタの空港の中にVodafonのショップがあるらしいです。でも今回はマルタでも使えるはずのSIMをパリで入手しているので、空港のショップには寄らずホテルに向かいます。
OrangeのSIMはマルタでも使えるはずなので試してみます。いちおう別の国での使用となるので端末の海外ローミングをONにします。日本の端末を海外ローミングで使用した場合国内のパケット契約とは別の料金体系になりますが、OrangeのSIMはフランス国内にいたときと同じように1GBまでのデータ量なら追加料金なしで使用できるはずです。
マルタで使った感想は、パリよりもさらに遅かったです。WindowsPCにテザリングでつなげたような場合には、かなりページが表示されるまでに待たされました。でも、ホテルのWiFiがロビーまで行かないとつながらない有様だったので、部屋でネット接続したい場合には、のんびり構えて使ってました。
観光であちこちに行きましたが、観光地の範囲では圏外になりっぱなしでつながらないということはなかったと思います。使いたいときにはちゃんとつながっていました。

マルタに移動した後で、Orangeからこんなメッセージが届きました。

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だ・か・ら! フランス語のみっていうのはやめてくれい! 今回は英語のメッセージがその後届くことはありませんでした。このメッセージの後で、次のメッセージも届きました。

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なんか、金額とかデータ量とかについて書かれていますね。Google翻訳で英語に訳してみました。

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マルタ滞在中の金額やらチャージの方法などがやっぱり書かれていますね。でも、このSIMは1GBまでの通信であればパリにいるときと同じようにできるはずです。気にならない訳ではなかったですが、とりあえず放置しました。

データ通信可能残量の確認
使用できるデータ通信量が1GBで、これを超えると追加のチャージをしなければなりません。マルタから再びパリにもどってきたあたりで、使用可能残量が気になりだしました。
現在の状況を確認するには、#123# にダイアルします。すると、画面に以下のような表示がでます。

12.png

SIM自体は5月13日まで有効で、2時間の通話、1000通のテキストメッセージ、567MBのデータ通信が可能だということが分かります。

その後、データ通信可能残量が500MBになったときに、以下のようなメッセージが届きました。

13.png

OrangeのSIMを使ってみた感想
こんな感じでパリとマルタでOrangeのプリペイドSIMを使いました。トータルで10日間使い、確かデータ通信残量150MBになったと思います。これで40ユーロです。追加の費用は発生していません。今回の円換算レートは135円ちょっとで、円での支払額は5,404円でした。
念のために持って行ったWiFiルーターは、うちの奥さんがメインで使っていましたが、フランスとマルタの2ヶ国で使える欧州周遊タイプにしました。これって1つの国だけで使えるタイプよりも割高で、しかもトータル1GBの通信量制限のあるものでした(制限なしタイプもありましたが、さらに高くなるのでやめました)。こちらのレンタル料が、15,000円ぐらいかかりました。

両方とも1GBのデータ量制限ありで、片方は5,400円で他方は15,000円。プリペイドSIMの方がお得ですね。しかも、WiFiの方はキャリアの問題なのか、時々繋がってくれないことがありました(ダメぢゃん!)。そんな時にはXperia Z3のテザリングをONにして奥さんのスマホを接続していました。う~ん、プリペイドSIMの圧勝ですね。

フランスの場合空港にショップがないので、到着したあとで市内のショップを探しに行かなければなりません。この時間的な余裕がある場合でないと、なかなか現地のSIMを買うのは難しいですね。仕事に時間に制約がある場合とかグループ旅行で自由に行動できないような場合には、やはりWiFiルーターのレンタルの方が安心ですよね。ただ、時間的な余裕があれば現地のSIM購入にもトライしてみてください。


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